雲
雲の名前を覚えただけではフライトの役には立ちません。しかし、実際に浮かんでいる雲を見て、それがなんという雲でその雲が出ているときには、大気の状態がどうであるかを判断できれば面白いものです。
最初のうちは「これが積雲かな」とか上空の雲を見て「今日は風が強そうだ」と判断するためにもインストラクターと講習日に雲の話をしてみてはどうでしょう。
上図の←は天候が崩れる時の雲の流れ。
上層雲 | 巻雲 けんうん ![]() (すじ雲) |
抜けるような青空のはるか高いところにできる雲。 巻雲は高度は5000〜10000m以上できる。このあたりは非常に気温が低いので、細かな氷滴が集まってできている。 雨や雪を降らせるような雲ではなく、むしろ巻雲がはっきり見える時は、空の高い良く晴れた日に多い。 巻雲はその後お天気が崩れるという予告みたいな雲。 非常に高い空に、こうした雲を作るような湿った空気が流れ込んでいるという証拠。その後には、たいてい低気圧や前線が押し寄せてくる。 |
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巻層雲 けんそうん ![]() (薄雲) |
巻雲の細かな筋が消えて、ノッペリと雲全体に広がる。これが巻層雲。 ごく薄い雲なので、まだ太陽は輝いてまぶしく見える。ただ空がなんとなく白っぽくなってきたかなとも思える。スモッグで空が白っぽい事も多いので、それだけでは巻層雲のであるかどうかを判断することはできない。巻層雲ならば太陽のまわりにできる光の輪(ハロ)で見分けると良い。。 太陽を見上げたときに、その周囲にハロが見えたら空は巻層雲に覆われてしまったと考えていいでしょう。いつの間にか巻層雲として広がっているうちに、悪天候は近づいてくる。 |
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巻積雲 けんせきうん ![]() (うろこ雲) (いわし雲) |
巻雲がモコモコと固まり、雲全体が真っ白く見えるものを巻積雲という。 天候の変化を見るのに『ヒコーキ雲』を見ると良い。排気ガスをきっかけにできる巻積雲ですが、これがどんどん太く成長していくような時には天候は悪化していく傾向にある。成長もしないで消えていくようならば、まだしばらく好天は続きます。 |
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中層雲 | 高層雲 こうそうん ![]() (おぼろ雲) |
高層雲は巻層雲に似ている。どちらもメリハリなく広がっているだけなので、巻層雲がいつの間にか高層雲に入れ代わっても、あまり分からない。 『高い』といっても巻層雲と比べると低い(雲低で2000〜6000m、雲頂は6000〜1000m以上)し、厚みもあるので高層雲に覆われると、太陽は曇りガラスを通したかのように存在を感じるだけなので、地上ではハッキリと影が落ちるような事はなくなる。 お天気を崩すとしても霧雨程度 |
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高積雲 こせきうん ![]() (ひつじ雲) |
巻積雲とまぎわらしい。これはできる高度がもう少し低い(2000〜6000m)ので大きく見えるのが特徴。雲の下にグレーの影ができる。 | ||
乱層雲 らんそうん ![]() (雨雲) |
本格的にお天気を崩すのは乱層雲で、しっかり雨を降らせる。もちろん太陽は見えないし、暗く、視界も悪い。とにかく雨がジトジトと降るような「イヤな天気」には、たいていこの乱層雲が上層部にある。 | ||
低層雲 | 層積雲 そうせきうん ![]() (曇り雲) |
層雲と積雲の中間的な雲です。モコモコとしてつながって広がっているような雲。 層積雲が空を覆っても、そんなにお天気が崩れるということはない。 |
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層雲 そううん ![]() (霧雲) |
低いところにできる雲。ほとんどは高度2000m以下で、しばしば雲底は地面に接してしまう。特に講習バーン(山です)で見ることが出来る。 層雲に覆われたところまで行ってみると霧みたいです。地面に接しているときには、霧と呼びます。 雨を降らすとしても霧雨程度です。 |
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対流雲 | 積雲 せきうん ![]() (わた雲) |
よく晴れた日に忽然と姿をあらわし、綿菓子のように成長していく雲。これは上昇気流の上にできる雲なので、『サーマル雲』として私たちに喜ばれます。 サーマルは、空気が地面などで熱せられて膨張し軽くなって上昇し、水蒸気がある程度の温度で限界となる。それ以下まで温度が下がると空気中に溶けこんでいられなくなった水蒸気が水滴の集まりが雲としてとして姿をあらわします。 フライヤーにとって魅力的なサーマル雲はモコモコと姿を変える発達中の上昇気流が活発なものです。 |
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積乱雲 せきらんうん ![]() (雷雲) (入道雲) |
積雲が発達すると雄大積雲になり、さらに発達したものが積乱雲。 積乱雲の上昇気流は強すぎてソアリングには不向き。もし積乱雲の上昇気流に吸い上げられたらとても危険な状態になるので決して近づかないように。 積乱雲は地面が温められてのサーマルでできるだけでなく、寒冷前線(結構速い)に伴ってくることもあるので、注意しなければならない。 |
なかなか実際に雲を識別できないかもしれない。
それでも意識して見る事によって、その高度や色、形などから大気の状態は推測できるようになることでしょう。